ページの本文へ

Hitachi

トルクコンバータなどの鉄道用変速機は、前身の新潟コンバータが発足した1952年から製作されており、現在も様々な気動車、機関車、鉄道保守用の各種作業車に車両の走行用として継続的に製造されています。約70年の歴史の中、様々な要求事項に応じて最適な製品を開発する事で、国内だけではなく世界中の鉄道車両で採用頂いています。

基本情報

当社の変速機は、高弾性継手、トルクコンバータ、2速または3速,4速の速度段や正転,逆転の切換えを行うトランスミッション、電子制御から構成されています。

トルクコンバーター
トルクコンバータは、ショックが無くスムーズな発進を実現し、低車速域でのトルク増幅を行う事で車両の加速力を高めます。
パワーシフトトランスミッション
パワーシフトトランスミッションは、車両の前後進や速度段の切換えを可能とします。直結クラッチを追加する事で、トルクコンバータを介さずにエンジン側と出力側を伝達させる直結運転にも対応出来ます。
電子制御
TCU(Transmission Control Unit) やCCS(Converter Control System)を使用すると、自動変速切替、走行中の変速機に関する状態監視、異常状態の表示や監視などが可能です。

TACNシリーズ

TACNシリーズ

特長
  1. ①床下配置型
  2. ②気動車や作業車向け
  3. ③直結クラッチによる高効率の走行が可能 (最高効率97%,省燃費)

TDCNシリーズ

TDCNシリーズ

特長
  1. ①縦異心型
  2. ②機関車や作業車向け
  3. ③様々なオプションへ対応可能

オプション仕様と特殊対応

抑速ブレーキ
山岳地域で長い下り勾配を走行する際などに、車両の補助ブレーキとして有効です。
関連オプション:油圧式リターダ、湿式多板クラッチ式ブレーキ、直結クラッチまたはフリーホイール(エンジンブレーキ)
定低速制御
TCUがブレーキクラッチの制動力をコントロールする事で、車速を一定の低車速に保持します。
関連オプション:湿式多板クラッチ式ブレーキおよびTCU
PTO(Power Take off)
車両側補機類(油圧ポンプ、ファン、発電機)などを駆動可能。
PTI(Power Take In)
油圧モータや電動モータの動力を補助動力として入力可能。
その他
パラレルハイブリッド、パーキングブレーキ、カットオフシフタ(推進軸片側切り離し)、個別特殊設計

変速機の分類

大分類 T/C・T/M一体型
[T/C=トルクコンバータ]
[T/M=トランスミッション]
別体型
トルクコンバータ(T/C) トランスミッション(T/M)
代表形式記号 TACN、TDCN DF、DA、DB、CB、FWN TDN
特長
  • 右記のトルクコンバータとトランスミッションを一体化。
  • 詳細は以下およびTACN・TDCNカタログに記載。
  • ストールトルク比約2.5〜約5
  • 直結,コンバータブレーキ,PTOなどのオプション
  • 逆転機構
  • 速度段切換
参考レイアウト
カタログ
鉄道車両トランスミッションと補機駆動装置[鉄道全般]
トルクコンバータ [全般]
パワーシフトトランスミッション [全般]
TACN・TDCNシリーズ【最新】
PDF形式のファイルをご覧になるには、Adobe Acrobat Readerが必要です。