このトルクリミッタは、設定値以上のトルクがかかるとクラッチがスリップし、駆動軸と従動軸との間に相対回転が生じます。この相対回転によって、トルクリミッタに内蔵された油圧ポンプが起動し、クラッチプレートを押し付けているピストン室に圧油が供給されます。この結果、ピストン室内の圧力が急激に高くなって、リリーフバルブが開きます。
これにより、ピストン室内の作動油がケーシング内に戻され、クラッチプレートの押圧力が喪失してトルクリミッタは遮断された状態に保持され、ロータリ除雪車のオーガやブロアの過負荷遮断用として適しています。
特長
- 油圧ポンプを内蔵する油圧自給式のため、外部からの圧油の供給が不要です。
- 軽量・コンパクトなので継手のように軸上に取り付けて使用できます。
- 過大トルクの作用によりトルクリミッタが遮断しても、リセットボタンを押し込むだけで簡単に元の状態に復帰します。
- 遮断トルクの精度は±10%以内であり、確実に作動します。
- 作動油圧の調整と摩擦プレートの組数変更により、幅広いトルク設定が可能です。