中・小型マリンギアの殆どに湿式多板油圧操作式のクラッチが採用されており、製品の小型化と容易な操作性を可能にすると同時に、スリッピングクラッチの広範囲な利用により船内の合理化と省エネルギー化を可能にしています。
また、高精度大形円筒歯車や円すい形インボリュート歯車などの設計製作技術を駆使し、大形マリンギア、コニカルドライブ型マリンギア、遊星歯車式マリンギア、電子コントロール式マリンギアなど幅広い用途の船舶に合った最適な変速機を提供しています。
気動車の走行性能アップや燃費向上を図るために変速機の多段化を進め、新しく開発した直結4速タイプでは変速機の総合効率が96%に達し、オイルクーラを廃止した空冷式の変速機を実現しました。また、一定低速走行を可能にする湿式多板ブレーキ式の定速走行装置を備えた変速機や、走行用エンジンの速度変動や負荷変動にかかわらず常に一定の回転速度(周波数)で車内電源用の発電機を駆動できる、スリッピングクラッチ技術を応用したCSU(発電機駆動用定速回転装置)などを開発しました。
これらの変速機の採用により鉄道車両の省エネ、省力化に貢献しています。
建設機械、産業車両、ポンプ、ガスタービン発電機、ミル等の幅広い用途に適用可能な増減速機、流体継手等を提供しています。
これらの変速機の中には、スリッピングクラッチの技術を応用したものとして「オメガクラッチ」や「トルクリミッタ内蔵型減速機」などがあります。
このトルクリミッタは単体形も製作しており、ガスタービン発電システムに組み込むことにより商用電源停電対策の改善につながります。